娘を預けてる手前、あんまりいいたくはないですけど、今回の国語の大問1の問9の問題自体と解答例はひどいですね。
養老先生はこの文章で少子化は例示にしか使用していない。
もしかしたらこれから少子化の話がどーんとでてくるのかもしれない。そんな雰囲気はある。
しかし、問題文に示されている段階では文明批判、近代合理主義批判がその幹であり、その例として出産という問題にまつわる自然と人為の対立が説かれているにすぎない。ちょっとしかでてこない少子化というものを「考えを述べよ」ではなく「ようやくせよ」にいれろというのは酷である。
全国の成績向上TIPS集めに今日もネットの海を四苦八苦してるであろう全国の受験生保護者を小バカにしたこの文章を問題に出すのはまだいい。文明批判は受験界の十八番だから。
もちろんグリンベレーばりに戦闘力を高めた優秀な受験ソルジャーなら与えられた条件からそれに合わせた答えをひねり出すのだろう。
それがいわゆる「設問者の意図を理解しましょう」っていう受験必勝ルールだから。
でもそれって何か意味があるのか?
いずれにしろ文章は素直に読ませたいもんです。