適性検査型である。
私をここのところずーっと悩ますもの。
第二志望校という名の事実上のチャンレンジ校にして、この長いスランプに苦しむ娘が唯一大物討伐してくれそうじゃないかと一縷の望みを託せそうなところ。そこの試験方式がこれである。
ただいろいろあって過去問がない。
どれくらいやれるのかと思い、別の学校のをやらせてみたがなんと答えがない。ネットに転がってるかと検索してみたがない。日能研にも四谷大塚にもない。ここも過去問が違う意味でない。
頭が私よりだいぶいい妻に解かして採点させようとしたが、「どうせほとんど受からない学校の対策しても仕方がない」とつれない。さんざんごねた果てに結局やってくれるんでうれしいのではあるが、「(娘の答案の)正答率そんなに高くない気がする」とあいまいかつかなりキツイご託宣を残して去ってしまった。
さてどう対策をとっていくべきなのか。ほかのをやらせればいいのかという気もしたが、どうやら設置主体ごとに適性検査型のテイストが微妙に異なるらしい。
トレーニング以外に立ち位置把握も大事だ。
どれくらいやれるのかほんとにR4偏差値と相関関係あるのかということで、とりあえず適性検査型の模試を当たりうけさせようと調べてみたが、どうやらその学校、判定する志望校リストにないらしい。ENAとか早稲アカとかビジネスマインド高そうなところなら対策コースとか作ってそうなのにそれもない。
なんだこのエアポケット感。
「問題作る人はどうせ同じなんだし、お役所みたいなところなんだから、すでに少しずつ問題の傾向を近づけてるはずだよ。だからここもじたばたしないでこれまでの過去問をやらせたほうがいい」
と妻は言う。おそらくそうだと思うが、だとしてもなかなか。
そんなわけで頭の中がそれでいっぱいになってしまっている。
11月にやることじゃないのは我ながらわかってる。
娘の友人(ガチ天才ギフテッド)も3日は豊島岡じゃなくてコイシカワだーーとか言い出してるみたいだが、二人して大丈夫なのかおい。
PISAショックから早いもので10年以上経っている。
学テ悉皆調査導入も大学入試改革もみんなこれが起点。
前に日能研の冬季合宿を絶賛したが、あれもこれが起点。
日能研が演習量路線じゃなくて思考力思考力いうのもたぶんこれが起点。
その一方で、公立受験界では私立型の修行積んできた連中の流入がホットトピックらしい。「アルファクラスが小石川に流れてきてるどうしよう!!」みたいな。そしてそれは問題設計がそういう連中に適したものになりつつあることの現れでもある。
私の年金支払いを担うであろう有望なお子さまたちが柔軟な思考力をはぐくむのは大変望ましいことだと思います。
立派な仏像作っても入れる魂がくさってればやっぱダメだし、仏師は見よう見まねでいろんなタイプの仏像ほれるでしょうが、やっぱしっかりした信心ないと結局同じになっちゃう。
そんなんでいいのかおい日本国よ。
なんて憂いてみました。