娘たちが結婚するときに連中に恩着せがましく読ませる日記

2023組5年生春スタート日能研女子父の備忘録(姉2021終了)

釣り仲間のお子さんが1年で都立に合格した話

釣り仲間から突然教育問題について相談を受けたのは、たしか1年前の今頃だったはず。

 

「小5の娘が急に受験したいって言いだしたんですが、どうすりゃいいですかね。今からじゃ間に合わないから公立中に行って日比谷とか両国目指せって言ったんですが聞かないんすよ」

 

山里に暮らした経験もある真っ黒に日焼けしたアウトドア系の利発なお嬢さんなのは知っていたが、さすがに「ほぼ6年生」からの1年間で私立受験の準備しても伸びしろを使い切る前に本番を迎えてしまう。そりゃ世の中には下剋上やらなにやらいろんな成功体験談であふれてはいるけれども、それってあくまで特殊例だし、気安く勧められるもんじゃない。つうかそんなことしたら、仮に受かったとしても一生分の運を使い果たしちまうだろう。

 

というわけで、長女の受験ですこしかじった生半可な知識を披露し、都立受験を勧めた。これなら訓練して積み上げていかないといけない要素は私立受験に比べてそれほど多くはないし、培ってきたいろいろな体験が武器になりやすいと考えたからだ。

 

小石川とか武蔵なんてのはとっても難しいけれども、そこまで難化してないところもあるのでじっくり吟味すべしと付け加えた。それに適性検査ってのは一発勝負の運だめしの要素が強いから、落ちたところでそれは頭が悪いからじゃなくて単なるめぐり合わせ。くじ引きで人気幼稚園に落ちるようなもんだとも言っておいた。半分本気半分安牌のフォローです。

 

この父娘はそれから1年、地元の公立対策塾に通いながら、せっせと準備を続けた。

秋くらいには解く問題がもうないとか言いだした。そりゃ確かに積み上げる要素はそれほど多くはないといったが、さすがに早い。どっかのくそサボり少女とR4偏差値表ながめてうっとりするだけのオッサン(わたしです)とは大違い。かたっぱしから適性検査の模試にチャレンジし、あちらの世界で偏差値70くらいになってしまった。

 

「偏差値70越えてるのに小石川の合格確率30%なんすよ。去年の受験生の成績別合否をみても実際このレンジでも三分の一が落ちてる。なんなんですかねこれ。こんなの模試といえないでしょ」

 

とかおっしゃる。

 

こうなるとこっちとしてもうれしくなってやれ小石川だの両国だのと焚き付けましたが、なかなかどうして手堅い釣友。「そういうところは難関私立受ける子が流れてくるから危険」ということで結局当初のプラン通り某校を受験し見事合格を勝ち取りました。

 

上手くいきすぎて若干ひねりがない。かくわいブログには向かねえなあと思っていたらしばらくしてLINEが。

 

「成績開示受けたらとんでもない点数でした。適性1なんて4割しかとれてなかった。たぶんギリギリ。よくこれで受かったっす・・・」

 

やっぱ運ですかね。都立受験は。

彼は運を使い果たしたようなので、次に釣りにいくときは小職の圧勝と思われます。

 

終わり