東北地震すごかったですね。
家がめちゃくちゃ揺れて水槽おさえるのに必死でした。
長周期地震動っつうんですかね、10分くらいグラングランしました。私は釣り師のくせに三半規管弱いアネロンヘビーユーザーですので超酔いました。ちなみに船酔いには絶対アネロン。
護衛艦の乗組員も嵐の前は服用するとかしないとか。パッケージからしていきなり舵ですから。力強すぎる。ただし、副反応もキツイ。これ豆知識。
話がそれました。
地震のおかげで私が今シーズンかなり楽しみにしていたアニメ平家物語が飛んでしまいました。敦盛も殺されていよいよ壇ノ浦だったのに。
このアニメは船酔いのときのアネロン並みにかなりお勧め。
今年の大河の鎌倉殿の13人を合わせてみると大変味わい深いです。
大河のほうはあのチンピラな感じの北条時政かなりいいですね。坂東武者の皆さんの反社会勢力みたいなノリも大好きです。きっとあんな感じだったんだろうなあと前から想像してました。というと先覚者みたいですが結構前からこういうアングルで中世武士団をとらえるのは学会のはやりだったみたいですね。
世をはかなんだ熊谷直実からしていきなり法然上人のところに押しかけて「成仏するにはどうすりゃいいんだ」と刀研ぎながら聞いたらしいし。それ全然これからお坊さんになる人のふるまいじゃない。
他の連中もちょっとした理由ですぐ斬りかかるし。そこらへん歩いてる旅人で試し斬りしたり、弓の練習台にしたり。北斗の拳みたいな世界。モヒカンのかわりに冠つけてるだけで、バイク与えたらいますぐヒャッハーとかいいだしそう。
朝廷が機能不全起してこういう連中が全国各地で勝手な振る舞いし始めるわけですからそりゃ末法じゃあということで日蓮上人が辻立ち始めるのも無理もない。
こんな連中相手にするわけですから、富士川の合戦でお化粧した維盛がびびって逃げるのもわかる。貴族化した伊勢平氏改め平家とのコントラストが両作品をみることでより一層はっきりわかるように思えます。
そして一番の妙味は、そんな荒くれものたちでもいざ権力を握ると、やがてだんだん行儀がよくなって統治とか始めて、権力闘争もいきなり襲い掛かるんじゃなくてまずは陰謀とかしだすというこの人間という社会性生物の宿業です。そんでしばらくすると別の荒くれものに乗っ取られるんだけど、そいつらもまた行儀よくなっていくというこの無限連鎖。まさに諸行無常。
なんてことを考えてほしくて、この二つの作品を子どもたちにも勧めているのですが、まったく見向きもしてくれません。
これをみれば日能研模試頻出問題「承久の乱」が完全に脳の襞にきざみこまれるというのに。
というわけで今回はリンクはりまくってちょっと見栄え良くしてみました。
(終わり)