あるとき。
夏ごろだったろうか。
さぼって塾帰りに図書館に行ってたにも関わらず、「居残って質問していた」と娘が嘘をつく事件があった。
鞄の中から本がでてきても友達から預かったとか嘘をつく。
神妙に涙うかべたりしながら「違うんだよぉ!」とか言ってる。
こんなのを読む中学受験生はおまえしかいねよ、ということで御用となった。
説教の場で私がいった言葉。
「俺さ、付き合いの中に駆け引きもちこまれると頭くんだよね」
図書館に行ったことを怒ってんじゃない。
嘘をついたことを怒ってる。
ばれても演技して押し通そうとしたことを怒ってる。
そして間抜けな嘘しかつけないことをもっと怒っている。
と伝えた。
時はたち晩秋。
小学校のクラスメートの友達同士のいざこざに娘が巻き込まれてる。
「仲良し同士なのに、最近他の子と遊んでる、もう友達止める」とかそんな他愛もない痴話喧嘩らしい。
そのうちの一人(A)は典型的なかまってちゃんでなにかというと駄々をこねたり友達やめるとかいう。もう一人(B)はそれに振り回されるのにほとほとつかれたとかそんな話。そこに(C)やら(D)やらごちゃごちゃいろいろ絡むのが小学校女子ならではの深い闇であるが、なぜか普段休み時間もずっと本を読んでいるボッチ系のうちの娘に(B)が悩み相談してくる。
最終的な娘のアドバイス
「付き合いに駆け引きもちこまれると頭くるよね。Bちゃん、こんどAさんがそういうことしたら絶交しなよ」
夕食で「言ってやったんだよわたしは。お父さんのマネして」とか嬉しそうに語っていたが、すまん娘よ。あれ1970年代に作成された暴走族ドキュメンタリーで総長が手下を説教してたときの台詞なんだわ。あんまりマネしないでおくれやす。