帰宅時に地下鉄の中吊り広告みたらなんかananのがあって綺麗な女のひとが写ってるんですよ
んでキャッチコピーが
「大人の色香の纏い方」
とある。
そんなもん読んだところでうちの女城主(武力100)がいきなり細川ガラシャにはならんわけですよ。(まず間違いなく読んだこと無さそうではありますが、そこが素敵痺れるというのはまた別の話)
さらにその横には薬品いれるだけでマンションのパイプが頑丈になるとかいう広告とか登録して転職したら年収1000万とかそんなのばっか。
誰がくいつくんだよそんなのに。パイプも人間も身の丈以上にはなれねえんだよ。
なんて思いました。
でも考えたんですよ。
これ受験産業で氾濫してるキャッチコピーの類いとかわんねえなって。
どうしてひとびとのささやかな願望には容易く冷笑まじりの突っ込みをいれられるくせに我が子のこととなると冷静さを失うのか。
家にハウツー本と無駄な問題集が山積みになるのか。
いつまでも無謀な志望校を諦められないのかって。
これはある意味岡目八目ってやつかもしれない。
そうじゃなきゃ賢しげに与信枠余らせないでマンション投資しろとかいってくるFPとか俺ごときにアドバイスして日銭かせぐことなく自分で大金持ちになってるはずだよな。
ってなことを考えながら帰宅しましたところ、毎度恒例、うちのお姫様が勉強するふりして読書にふけっていたことが発覚したらしく怒号がとびかっておりました。
「いいかい、この時期はね漕ぐのをやめたらその分進まないんじゃないんだよ。その分滝壺にちかづいちゃうんだよ」
なんて妻をなだめつつ、娘に説教しましたが、そのやんわりとした言い方にがっつり怒られると思った娘は拍子抜けしたようでした。
どうせうちの元麒麟児はまた仕掛けてくるに決まってる。こいつは将来的なたまとしては悪くないし、なるようにしかなれないからやりたいようにやらせよっかなってすこし達観したところです。
やさしいお父さんになれたかな。
ありがとうanan!
ちなみに「本読んでいいから志望校変えない?」って聞いてみたんだけど、「怒られたばかりの私がいうことはできないかもしれないけど、それはやだ!」っていわれました。
その殊勝なものいいを態度でも表してほしいものです。