昨日、休日なのに夜中に勤務を終えて帰宅すると玄関にテキストやら過去問やらがきれいにひもで縛って積み上げられていた。
四年生、五年生、六年生のテキスト。電話帳とか銀本もある。あとはテストの山やノートのたぐい。とにかくすさまじい量。手をぬいてたようにしかみえなかったけど、ずいぶん頑張ったんだなあと感慨にふけった。
一番上には第一志望校のパンフレットが置いてあった。
たぶん捨てるのためらって結局一番上にきちゃったんだろうなあと想像すると、思わずうるっとなった。
室内に入ると、子供部屋から明かりがもれる。
でた―、恒例の深夜読書。
もう怒る必要もないし、そろそろお年頃的に急襲するのも憚られるけど、年度内限りのお約束ということでこっそり忍び足で近寄ってドアを開けた。
残念。
眼鏡をかけて本を持ったまま爆睡していた。
寝なくていいといわれると逆に寝つきがよくなるらしい。
ダイニングには置手紙が。
「お父さんぜんぶゴミ置き場に運んでおいてください」
女城主よ、わたしはあなたのお父さんではないんだが、、、
ひーこら何往復もしながら、受験が終わったことを実感しました。
(終わり)