埼玉のチャレンジ校を落としてから自信を失った娘。
きくと埼玉で落ちたのは塾のクラスで自分だけだという。
中には奇跡の三連勝でノリにのって難易度高めの学校に急遽突撃する男子もいるという。
「大丈夫、おれも落ちてくるから」なんて励まされたときいてこちらもジーンときた。なんていい奴なんだ!精神的イケメンすぎる。
さて、わたしが在宅勤務だったので、明日に備えて学校をお休みしている娘の様子をうかがうと、明日の千葉の受験予定校の過去問をやったが点数が取れないようで落ち込んでいた。
「なんとかしなきゃ」と一生懸命解き直しにとりくんでいる。
なんか鬼気迫る感じがしたので、このままでは当日への影響が心配になる。
バイトで不在の妻は、「すぐ慢心するから」という理由でここの合格最低点をおしえていないが、ここはひとつ元気づけたほうがよいだろう。
「合格者最低点はだいぶ低いから安心していいよ」と教えてあげるといきなり元気になった。
自室で作業しながら、しばらくして、様子をうかがいにリビングにいくと読書中だった。
「ちゃんとやれよ」といってまた自室で仕事をしていたが、1時間ほどしてリビングにいくとまだ読書していた。
「すぐ慢心する」というのは事実らしい。
そして、この話を帰ってきた妻にすると、「なんで教えたの!あなたバカなの?」と厳しく指導された。
「しょげてたから可哀そうになって」と言い訳しておいた。
(終わり)