学生時代の仲間とハイキングにいってきました。
かるく登山を嗜んだ学生時代のアルバムで常に雨具を着ている究極の雨男なわたくしですが、娘の中学受験に付き合うという精神的修行を続けたおかげでしょうか。
見事に晴れ渡りました。
山並みの果てにそびえたつ霊峰が神々しい。
そのいただきにはかすかに白化粧がみられます。
日蓮と雨ごい勝負をしても勝つ自信があるとうそぶいてきたわたくしですが、どうやら潮時。モンゴル軍の襲来を止めることはできないようです。
そんないい気分の中、送られてきたのが愛すべき長女からの直筆メッセージ。
推定 社会79 理科54 国語86 算数38
計253点 合格者平均点は300〜315点だから50点はあげないといけない。国語はせいぜい5点上げられるかどうかだから、15点は1きょうかあげないと!
だそうです。
かわいらしい文体ですね。1教科15点じゃなくて、「15点は1きょうか」と書くあたりに焦りがうかがえてなおのことキュートです。
この日は日特がなかったので、午後の育テまでの間に、第一志望校の過去問を通しでやってもらうことになってました。その結果を報告してきたのです。
なんだその算数の点数。
わたしの高校時代の数Ⅰの点数よりはできてる!すごい!!!
お父さん最初の中間で8点だったからね。
それよりはずーっと有望だよ!!!
とはなりませんよね。
アカデミズムの世界では学際傾向はとどまるところを知りません。
たとえば早稲田の今の総長は政治学者ですが、彼の専門は計量政治学。論文には数式やデータがひたすら続きます。
旧態依然とした法学の世界でも、近年は計量政治学の手法が流入しつつあり、憲法論議では各国の憲法条文をテキストマイニングしてその性格を計量的に分析したデータなんかもしばしば俎上にあがっています。
まだまだ本職の理系からみれば鼻で笑われるようなレベルかもしれませんが、こういうのはあっという間に高度化するものです。
もちろん分析手法の高度化の代償としてタコツボ化の進展や思想や歴史的な研究の継承がおろそかになっているとの指摘もありますが、多勢に無勢。
早大政経の入試が数学必修になったそうですが、文系、理系などという概念が消滅するのも時間の問題でしょう。
学問の世界ですらこうです。
産業界のニーズがどうなっているのかは、カリスマ読者の皆様がご存じのとおり。
国語女子受難の流れはとどめようもありません。
うちの子が大学受験するころ、私立文系だから英語と国語と社会だけできればいいんだとはならない可能性が濃厚です。
でもできないものは仕方がないので、なんとかしないといけない。
決意表明とおり1教科15点頑張って上げてほしいものです。
それにしても算数・・・。
登山が好きな娘ですので、お父さんが子供放置して遊びにいったのがムカついてわざと間違えたんでしょう。そして登山の最中にさっさと送り付けてくるあたり、なかなかの策士です。
そうだと思いたい(涙)