少し前のこと。
妻がダイニングテーブルで勉強している娘の横で読んでいた。
わたしはリビングのソファーに寝っ転がりながら本を読んでいた。
妻は最初はフムフム言いながら読んでいた。
「へー」とか「大変だなあ」とかつぶやく。
だが、やがて様子がおかしくなる。
なんか黙ってるなと思った矢先
「もういや!!!」
といって私に特集号を投げつけた。
痛い。
ソファーに寝っ転がってる私がむかついたのだろうか。
珍しくかんしゃく起こしたのかと心配したが、どうやら2月までにやらなきゃいけないことなどが事細かにかかえれているのをみて、いてもたってもいられなくなり、思わずぶん投げたらしい。
私も読んでみた。
ほうほうなるほどおもしろい。
なるほどなるほどそんな準備もしないといけないのか。
途中から断端心拍数が上がってくるのが分かった。
写真とかお金の準備とか。いちいち具体的すぎる。
ああ、なんかどきどきする・・・。
じゅけんがちかづいている・・・。
むすめのふごうかくがちかづいている・・・。
刹那
のほほんと歌を歌いながら過去問といてる娘が目に入る。
「ああ、もう!!」
進学レーダーを投げつけたくなった。
しずかに進学レーダーを閉じた。
娘は私の奇声を聞いてケタケタと笑っていた。
笑うのは勝手ですがちゃんと勉強して下さいね、お姫様。
ぶん投げるのは勝手ですがちゃんと準備はして下さいね、女城主。